タナトリ備忘録 | LINE、ケータイ、ポケベルネイティブ

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2017年11月17日 一覧に戻る

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#21 LINE、ケータイ、ポケベルネイティブ

まだiPhone8Plusの厚さと重さを持て余しているタナトリです。

先日iPhone4からiPhone8plusへ機種変更しました。
その時に隣で店員の説明を聞いている母親と小学5年生か6年生ぐらいの男の子との親子連れがおりまして、店員がネットフィルタリングの説明をしておりました。
どうやら子供用のケータイかスマホを購入に来ているようです。

ひとしきり説明が終わったあとに、母親が「うーん、よく分からないから全部遮断じゃダメなのかしら」と言います。すると男の子が「えー、Youtube見れないと俺死ぬんだけど」と言ったのでした。

私の子供もそうでしたが、今の小学生は普通にYoutubeをよく見ています。
ここ福岡で流行よりもかなり前にハンドスピナーをねだられたのもYoutubeからだったと思います。

携帯ショップでのできごとのあと、非常に興味深く面白い記事を読みました。

20171117
今の小学生はスマホがなくたってLINEをする 自分たちが子どもの頃と状況はまったく違う 東洋経済ONLINE

「LINEがやりたくて、でも電話番号がないからどうしたらいいんだろうと思ったら、Facebookのアカウントを作ればいいって聞いて。
家のパソコンでFacebookアカウント作って、LINEアカウントも作って、めっちゃ遅いけど通信教育のタブレットでLINEしてた。
ママは機械とか苦手だから、アプリ入れたことも気づいてなかったよ」

彼女たちは友人たちと情報を交換してタブレットを攻略していたとのこと。
LINEやYouTubeを使うためならITの知識がなくても頑張れるようです。

彼女たちが自分のスマホを買ってもらえたのは、中学生の頃。
「最初はAndroidスマホだった」という人は、「親世代ってAndroid好きな人多くない?安全だとか安いとか」と言います。
「フィルタリングも中2まではつけられてたけど、中3からはなぜかわからないけど自由になった」そうです。
親が使っているスマートフォンと同じ機種になるという意見も出て、両親がiPhoneの人は初めてのスマートフォンはiPhoneだったとのことでした。

「私ね、ついにiPhoneデビューなんだよ!」と、4人の中で唯一Androidスマートフォンを使っている人が切り出しました。
「もうずっとiPhone買ってって頼んでて、修学旅行前だからついに買ってもらえることになった。
キッズケータイ、ガラケー、Android、iPhoneって流れとしてありがちだよね」

「私は自撮りのときにリンゴマークが写るのがポイント」という人もいました。
鏡で自撮りするとき、スマートフォンの背面が映り込むことになりますが、ここにAppleのリンゴマークが写ることがかっこいいそうです。

ここで1人の女子高生が「ところでパソコンって何するの?」と言い始めました。
「パソコンは何に使うのかわからない。調べ物はスマホでできるし、印刷だってスマホからプリントできるよ」と言います。

イマドキの中高生のデジタルガジェット事情がよく分かるので上記記事をぜひ読んで頂きたいですね。

一時期『デジタルネイティブ』という言葉が流行りましたね。
福岡はまたオフか、なんていうタグなんかとともにTwitterもみんなしていました。
(当時高校生だったあの少年も元気にしてるのでしょうかね、今はAbemaに傾倒しているようですが)

壁を越えていく情熱はやっぱり新しいものへの憧れと仲間意識なのですね。
新しいものへの憧れだけでは単なるギークですが、仲間意識が加わって広がれば一気にメジャーになる可能性が出てきます。

そういった意味ではイマドキの女子高生が言う「キッズケータイ、ガラケー、Android、iPhoneって流れとしてありがちだよね」というデジタルデバイスの変遷が非常に興味深いものがあります。

キッズケータイ、ガラケーまでは恐らく親が安全のために持たせたものでしょう。
そこから引用にもあるようにスマホをねだられまずはAndroid、そしてiPhoneという流れ。
スマホが欲しいというのは何よりLINEの存在が大きいでしょう。

今の子供はYoutubeも見ていますが本当によくLINEをしています。
もはや彼ら世代のインフラと言っても過言ではないほどに生活に馴染んでいます。

みんながしているLINEをするためなら学習用タブレットで通信速度が遅くてもどうにかLINEを入れてつながりたい。
当初の目的とは違えど新たな切り口で別の使い方が知られていく。
こういうところからブレイクスルーは生まれるのではないか、と思うのです。

そしてそれがまた口コミで情報として広がっていく。
これも一昔前までは考えられないことでした。
今はブラウザで検索すると大抵のことは出てきます。

私の青春時代は情報を求めるイコール本を買い漁ることでした。
月刊誌でさえ最新情報の宝庫。
その巻末に記載されている同系統の本の広告を眺めては、小遣いを貯めて本屋に取り寄せ依頼をする日々。
瞬時に欲しい情報が入る今とは隔世の感があります。

これもかなり前の話ですが西鉄大牟田線のある駅にモニター撮影に行きましたらホームに女子高生の長蛇の列。何ごとかと思えば皆公衆電話に並んでいるのです。
そう、ポケベルを送信するためですね。
女子高生の列の先端からトグル打ち、いわゆる猿打ちの音がホームに響き渡るシュールな絵。
私は思わずルーシュルーシュおーいと呟いていました。

中高生のつながりたいパワーは消費活動の原点でしょう。
お子さんをお持ちの方だったらお子さんが小さい頃に一度は耳にする「みんな持ってる」というパワーワード。

ウチの場合はそれに応える頻度は低かったにせよ、さすがにゼロではありませんでした。
やはりあの言葉を聞くと「持ってないと仲間はずれになりはしないか」という不安が一瞬よぎるのですね。

小さな頃にそうやって『みんな』とのつながりが日々の安心感に直結する空気感はよくも悪くも日本的と言えるのではないでしょうか。

そうやって情報伝達の速度が速く一瞬でシェアやRTが回る世の中ですから広告宣伝で言えばとにかくバズるものに目がいきがちになります。
けれどもそれだけではやはり鮮度が落ちた時には思い出にすら残りません。
一瞬で消費されて終わってしまいます。

バズることも大事ですがそれはあくまでテクニック。
やはり内容のある、仕掛けだけではないプランを考えるのが大事になってくるのだと思います。

誰かのこころにずっと引っかかるようなビジュアルであったりコピーであったり。
理想は高いですが、日々また邁進です。(了)

 
タナトリ備忘録 目次はこちら
http://news.sidescene.jp/archives/3241

 


文責:株式会社サイドシーン 代表取締役 田中 正
田中取締役、略してタナトリ。
某代理店に15年勤務の後、2011年福岡にて株式会社サイドシーンを立ち上げ。
OOHと呼ばれる交通広告・イベント・屋外広告を中心に
インスタグラム等のネットを絡めたプランニングを得意としています。
また各地人脈のおかげで全国各地の交通媒体も掲出OK。
効果の面、予算の面、様々な角度からアドバイスが可能です。
ラジオCM、印刷&ノベルティ等々も併せてワンストップでOK。
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株式会社サイドシーン
http://www.sidescene.jp/



 


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